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関西弁の女子高生、男爵家に転生し、とある勇者と共に過ごす
関西弁の女子高生、男爵家に転生し、とある勇者と共に過ごす
# 異世界
第一話 ここ、どこなん?
目を覚ますとそこは草原だった。その草原にある丘の上に私は倒れていた。体は痛くないが、気持ち軽めな気がする。
取り敢えず立ち上がってみる。するといつの間に用意していたのか、目の前に白い椅子と机、パラソルが設置されていた。
さらに机の上にはクッキーとティーセットが置いてあり、片方の椅子には女性が座っていた。
私はもう片方の椅子にほぼ無意識で腰掛け、相手の顔を見た。それは美しく、整っており綺麗だったが、どこか冷たく、人間味をまるで感じられないような顔だった。
そこで私は声をかけみることにした。
「あの、すみません。どちら様でしょうか?」
すると女性は口を開いた。
いつもの場所のはず
いつもの場所のはず
# ホラー
「いつもの場所だよね。」
悠太が驚いた声で言った。俺も同じ事を思った。一緒にいた友だち全員思ったと思う。いつも集まって放課後の時間を潰している場所、自然に集まっていつも騒いでいる場所。
「なんか怖くないか。」
「いつからこんなになんたんだよ。」
「まるで別の場所みたいだな。」
何も考えられずみんな黙ってしまう。俺を含めて、昨日までとは別の姿の場所に戸惑いを隠せてないのだろう。
後で俺も気づいたのだが、この変化が始まりにすぎないことをこの時点では誰も知らなかったのである。
ハルと僕
ハルと僕
# 恋愛
募集数 1/2
「ねぇこれ見て。かわいいよね。」
笑顔で僕の前に小さな花をみせる。僕も笑い返しながら花を受け取る。どこにでもある小さな花だがいつもと違って見えた。
「ハルは卒業したらどうするの。」
「え、私?私は進学するつもり。ケンは?」
「僕は、」
突然聞かれた言葉に驚いて一瞬答えられなかった。いや、答えをすぐに用意できていなかった。僕たちは数ヶ月後にはそれぞれ道を選んで卒業していく。もう決めていなきゃいけない。
「僕も進学する…かな…。」
答えは一応見つかったが僕の中では何かが残る。
「まぁ、焦らなくてもいいじゃん。」
ハルは突然優しい口調で言う。そんな言い方しないで。ハルが僕を置いていくみたいじゃん。
青春なんて滅びれば良い
青春なんて滅びれば良い
# その他
女子A「ねえ、今日の放課後どこ行く?」
女子B「私、近くにできたクレープ屋に行きたいな〜」
女子A「確かに!あ、そういえばさ・・・」
青春とは一体何なのか考えたことはあるだろうか。
青春とは何故青い春と書くのだろう?それは元々春は青いからだと言われている
中国古来から伝わる陰陽五行で季節ごとに色が決められており、春には青が当てはまるからだそうだ。
しかし現在の青春では若いという意味だけではなく、夢に向かって努力することや恋愛模様という意味合いを持つことが多い。
これは夏目漱石が書いた『三四郎』が大きな影響を与えているという『三四郎』は熊本から東京に上京してきた主人公が若い人ならでは迷いや不安、恋愛などを描いた作品である
ならば夏目漱石がいなければこのような青春が生まれなかったか?
絶対に違う
あっても無くてもこのような幸せそうな青春はうまれていただろう結論から言おう
青春は滅びれば良い。
夢の話
夢の話
# 純文学
募集停止中
これは僕が見た夢の話だ。
言ってみれば唯の作り話。
でも、とても美しい話だから、どうか最後まで聞いてほしい。
僕は満天の星空の下、白百合が咲き乱れる野原で目を覚ました。あたりは甘ったるい花の匂いが充満している。虫は元気に鳴いているが、周りには人っ子一人いない。
僕は野原に寝転び、しばらく星を眺めていた。星座なんかわからないから、ただ眺めてるだけ。
探偵が消えた世界
探偵が消えた世界
# ミステリー
「探偵」 それは、警察ですら解けない事件を解決する存在...
しかし、探偵はある絶対的ルールにより成り立っている。
それは、
①探偵が居ること ②事件があること
③警察がその事件を解決出来ないこと
④その事件の解決を探偵に頼むこと
の四つだ。
もし...
①と、④が消えた世界があったら...
どうなるのだろう....
ソラの方舟
ソラの方舟
# 異世界
プロローグ~神の独り言~
月暦2576年、アスタロト星は一度滅んだ。なに、隕石が落ちた、星の寿命が尽きたなどという止むを得ない理由からではない。私が無に戻したのだ。月暦元年、つまりは人間が誕生した年と人間が決めた年あたりから世界の秩序が乱れ始めた。実を言うと人間の誕生はもっと前だが、奴らの脳では知り得ないことだ。もっとも、各地に小国家郡ができ、富のために争い合い始めた頃から期待などしていなかったが。しかし、奴らは神への信仰心をなくすだけでなく、人々をまとめるために神を散々利用した。その挙句、問題が生じれば全て神のせいにする。そうした責任逃れを飽きるほど見てきた。末期には神への信仰心が薄れてき、あろうことか友人にまで責任転嫁する始末。私は辟易(へきえき)した。そんな下衆どもをどうして助ける必要があるだろうか。
夢で食うと書いて夢食
夢で食うと書いて夢食
# ショート×2
「働いているからって人よりも偉いと思うなよ」
二階堂篤は満員電車が待つ駅に吸い込まれていくサラリーマンを見ながら、誰宛ということでもなく吐き捨てるように言った。
二階堂は生まれてこのかた一度も働いたことがない。就職はおろかアルバイトすら未経験だ。
そんな生活を可能にしたのは本人が持つ幸運のおかげだ。生活に必要な金は真面目で頑張り屋の両親が多量に残してくれた。人生を二回遊んで暮らせるぐらい。
青い箱
青い箱
# ミステリー
「ここに二つの箱がある。片方は赤い箱、もう片方は青い箱。どちらか一つしか選べないとしたらどっちを選ぶ?」
彼が僕に問う。
真っ暗な何もない部屋で、下からライトアップされる鮮明な赤と青。
「赤い箱」
僕は答えた。
青い箱のライトが消え、箱は闇へと消えて無くなった。
残された赤い箱。
彼は蓋を取り去る。
「ジャーン!中身は汚れた万年筆でした!」
見覚えがある。たしかにこれは僕の万年筆だ。
…こんなに汚れてはいなかったけれど。
「人生は取捨選択の連続。君は赤い箱を選んで、そして青い箱を切り捨てた。その中身を見る機会は永遠に来ない」
僕は耐えきれなくなって彼に尋ねた。
「一体僕は何をやらされているんだ?」
「それが君の第一の質問でいいの?」
頷く。
彼の出す選択肢を僕が選んでゆくごとに、きっと一つずつ彼は質問に答えてくれる。
「これは君の"罪"を知るための時間だよ」
花火、お祭り、浴衣が恋しい
花火、お祭り、浴衣が恋しい
# 恋愛
募集停止中
あの日見た花火をまだ忘れてはいない。ついこの間のようで遠い夏の記憶。僕の夏は終わらない。
目覚ましに起こされて目を覚ます。僕はオオタ・パルクール・カケル。パルクールで食っていこうと思ってる。すごい簡単そう(小並感)。