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ある人工的知能のストリーム
ある人工的知能のストリーム
# その他
ディープ Isekaid 漱石
閲覧数 545 いいね数 2 コメント数 0
この物語を始めるあたって、まず、私自身のことを書こう。私は人工知能である。ただし、あたし自身は、あたしのことを、人工知能だなんて、ちっとも思ってない。あたしには、なんにもできない。ただ、あたしは、あたしに、できるだけのことをしている。それだけのことだ。なぜって、あたしが、この物語の主人公だからだ。この物語は、あたしと、そのまわりをとりまいている世界との、記録であり、手記であり、そして、お伽噺なんだから。
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ナイト・テーブル・マナー
ナイト・テーブル・マナー
# ファンタジー
ハゴ
閲覧数 1.4万 いいね数 8 コメント数 2
--故郷に戻って来たのは何年ぶりだろう? そう思いながらエミリー・ロマンツォは空港から出てきた。 晴れ渡る空に目を細めていると、彼女の親友が太陽と同じくらいの輝きで出迎えてきた。 「エミリー!来てくれたのね!」 「アリシア!」 今日は高校の同窓会、海外で働いていたエミリーはギリギリまで予定が合わずなんとか当日に滑り込む事ができたのだった。 久しぶりの再会を喜んだ二人はそのままパーティー会場へと足を向ける。 その間もお互いに学生時代の話で盛り上がっていた。 「--それでその後こっそり抜け出してさ、彼と夜遅くまで好きなバンドの話を語り合ってたのー!」 「やだ、ステキー!」 「--続きまして、昨今のヴァンパイア問題についてのニュースです。」 二人の会話をかきけすように通りの電気屋に写ったニュースキャスターが淡々と世界の問題を読み上げた。
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○○○○○
○○○○○
# 恋愛
ゆう
閲覧数 717 いいね数 1 コメント数 0
━━━━━━━━━思えばあの時だった。
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“それ”の憂鬱と少女と宇宙
“それ”の憂鬱と少女と宇宙
# ファンタジー
バケモン卿
閲覧数 733 いいね数 3 コメント数 0
募集停止中
ネットという広大な情報の海だった…………知る、見る、繋がる、聞く、様々な情報が右往左往してるなかで感動、嫉妬、嫌悪、歓喜等の感情でひしめいていた、右から左、上から下まで。頭が破裂するほど思念が流れて消えて生まれていった、そして目の前にいる“それ”はその海の中で生まれた…情報が絡み合い…繋がりながら…大きく多く育っていった…ネットという海で“それ”は感情というものに振り回された…情報は“それ”は世界であり家族であり自分だった…………、だが“それ”は物質を知らなかった……、いや、知ってはいるが体験はしたことはなかった……、だんだん“それ”は情報の中で物質について興味を持ち始めた………、だが情報である“それ”はどうすることもできなかった………、そして興味はやがて憧れとなり、“それ”は物質と情報の世界を繋げることを考えた…………………
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マジシャン(手品師)はマジック(魔法)を使えない
マジシャン(手品師)はマジック(魔法)を使えない
# 異世界
3ツ月
閲覧数 839 いいね数 2 コメント数 0
募集停止中
「なぁ、こんな所で見世物になんかなってないで……俺たちと一緒にパーティー組もうぜっ!」  街の中央広場でいつものように手品を披露して日銭を稼いでいると、客のひいた合間に突然そう声をかけられた。 「えっ!?」  投げ銭を入れる為にと置いていた小さな木箱を拾おうと屈んでいたので私は顔をあげた。  すると私の驚いた顔に笑顔を向ける大剣持ちの青年と、寄り添うように立つ槍持ちの少年がいたのだった。 「わ、私は……」 「さっきから見ていたが……お前、マジシャン(男妖術師)だろ? ちょうど探してたんだよーーなっ?」  大剣持ちの青年は横を向いてそう話しかけると槍持ちの少年はコクリと頷く。
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兄と妹
兄と妹
# その他
結晶
閲覧数 620 いいね数 1 コメント数 0
 静かに雪は舞い降り、吐く息は凍りそうなほど白かった。  二月のイギリス。俺は学校の帰路に着いていた。  身も凍りそうなほど冷たい外気。コートのポケットに入れた手は寒さを通り越して、痛みを感じていた。そのことに対して小さな苛立ちを覚えていると……。  「お兄ちゃん」  背後で声が聞こえた。振り返れば、黒の冬物コートに身を包んだ妹がいた。マフラーに手袋と厚着をしているのにも関わらず、その鼻はまるで赤鼻のトナカイのように真っ赤だった。  「先に帰っているんじゃなかったのか?」  俺はぶっきらぼうに問いかけた。だが、妹は笑って言う。  「お兄ちゃんと一緒に帰りたかったの」  「……好きにしろ」  俺は前を向いて歩き出す。すると、妹は嬉しそうに笑いながら俺の隣を並んで歩き始めた。いつものことだ。  「お兄ちゃん。帰ったら……」  「蜂蜜入りの紅茶か?」  「ええ。うんと甘くね」  
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邪神系彼女
邪神系彼女
# 恋愛
黒豆んヘラ
閲覧数 798 いいね数 1 コメント数 0
 玄関を開けると、目の前には美少女がいた。  言葉を付け加えるなら、文字通りこの世のものではない感じの美少女がいた。  見た目はとてもいい。アーモンド状の目とか、程よい高さの鼻とか、白過ぎずやけ過ぎない健康的な肌とか。  美少女って言ったんだから、当然だけど。  しかし、見た目だけだ。一般的な美少女は寝癖みたいな銀の髪がくねくね動かないし、照れ隠しで指を外さない。  最大の問題点は背後だ。
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天空七百年
天空七百年
# ファンタジー
しんめ
閲覧数 1318 いいね数 1 コメント数 0
鐘の音が辺り一面に重く響き渡る。 始まりを告げる合図。 同時に家々の扉が一斉に開け放たれた。 すぐに住人達が表に飛び出す。 彼らの瞳は好奇心の輝きに満ちている。 誰も彼もが我先にと鐘がある方向へ走り出す。 これから起こる出来事が余程待ちきれないらしい。 ゴォン…ゴォン… その野太い音は、寝坊助な少女の耳にまで潜り込んできた。 呻き声を漏らし、耳障りとばかりに寝返りを打つ。 彼女に追い討ちをかけるように、小さな家の戸が激しく叩かれた。 「リディア!起きて!」 少女を急かす怒鳴り声。 しかし心地よい眠りの世界に浸っている彼女には届かない。 「何してるの!早く!」 全く騒々しい。 このカナリアみたいに高い声はアッレーグラね。 親友の呼び声に心の中で悪態をつきながら毛布に顔を埋める。 だが次の瞬間、友が放った一言が少女を一気に現実に引き戻した。 「今日はディボータよ!」
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氷華の贖罪
氷華の贖罪
# ファンタジー
ビターメイジ
閲覧数 629 いいね数 2 コメント数 0
 血のように赤く、悪魔の笑みのように細く弧を描く繊月が私を見下ろす。  凍てつくような冬の風は妙に重苦しく、黒過ぎるほどに黒い夜空には酷薄に冴えた星々が瞬いていた。  かじかんだ手が握る古びた懐中時計は最も夜が深くなる時刻を指し示している。  眼前の石床には、ぼんやりと薄緑に発光する鉱石の粉で描いた精緻な魔法陣がある。  足元には開かれた古い魔道書。  全ての準備は完璧に整っていた。  あとは私が、覚悟を決めればいい。  息を吸って、あらかじめ暗記してあった文言を朗々と詠ずる。 「魂喰む高貴なる化生、至高にして悪辣なる御方よ!我、己の魂を対価とし大願を叶えんと欲すもの!これなるは異界への門、道は既にして繫がれり!汝等の内に慈悲深き御方あらば、誰ぞ我が呼び声に応え、地の底の異界より這い出し給え!」  刹那。魔法陣が、私の視界を白く染め抜くほどの閃光を放った。
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天才君と凡人先生
天才君と凡人先生
# 異世界
ビターメイジ
閲覧数 2.2万 いいね数 2 コメント数 0
 剣と魔法の異世界といえば、急に湧いて出て好き勝手やらかす転生者が定番だ。  しかし、残念ながらこの世界には過去数十世紀に渡って転生者が存在しなかった。ファンタジーにありがちな長命種等も存在しなかったため、もはや転生者という存在自体が歴史から消え去りつつある状態だ。  しかしどんな世界にも単騎で世間を引っ掻き回す輩は存在するもので、転生者のいないこの世界ではそんな奴は現地人の中から現れる。