連載中 純文学
言葉の瓶
言葉の瓶
# 純文学
早い者勝ち
「これは"言葉の瓶"というものだよ。この中に誰かに伝えたい言葉を入れて願ってみてごらん。誰かにきっと届くよ。」
母はそう言って私に瓶を渡す。片手に収まるほど小さな小瓶だ。
「こんなのに言葉なんて入れられるの。」
「私も昔はそう思っていたよ。でもね、違うの。言葉は"入れられるの"。伝えたいって強く願えば願うほど。」
「ふうん。」
私は嘘だと思いながら返事をする。家の窓から見える空の雲はゆっくりと動いている。
ぼんやり見つめているとなんだか不思議な気持ちになった。
私と猫のやまとと
私と猫のやまとと
# 純文学
それは、実家に里帰りしていた、春の日のことだった。
田舎の決して大きくはないアウトレットスーパーセンター。
「みーみーみー」
そこのペットコーナーで仔猫の鳴き声がした。
まだ幼いと思われる、小さな小さな仔猫の鳴き声。
━━━おかしい、ここでは猫はあつかっていないはず━━━
鳴き声のするほうに人のいないレジ裏を見つけ、そっとのぞいた。
そこには可愛らしい3匹のさばトラの仔猫がいた。
ある日の誓い
ある日の誓い
# 純文学
あの日俺は誓ったんだ
彼女を
カーラを
何があっても守ると
死んでも守ると
ソルド・クラース・バイル
私の婚約者で
私が世界で1番嫌いな奴
いつも
「俺が守るからって大丈夫ですよ。殿下」
うるさかった鬱陶しかった
だけどもう彼は居ない
暗殺者から私を庇って死んだ
失って初めて分かる大切な人って
こういう事を言うんだな
散々泣いた
もう二度と泣けなんじゃないかってくらい
涙が枯れた時誓った
彼が私を守ってよかったって思えるように生きようって
State change
State change
# 純文学
この世界に超能力やエスパーと呼ばれるものは50年前突如として誕生したと言われている
最初にアメリカで確認されてから世界各地で大量に発見され
そしてそれを確認した各国は『研究』と称して超能力者を実験体にした
各国は超能力者という名の実験体を手に入れる為ありとあらゆる手段を用いたある国はちゃんと人権を尊重し交渉を用いた。またある国は誘拐.拉致などの非人道的な手段を用いた
そうした非人道的な手段を用いた国々は基本的人権の尊重を掲げる国々の批判を呼び。経済制裁から始まりそして最悪の事態へと発展した
第三次世界大戦が勃発だ
それを経て世界は変わった。南北アメリカ大陸は全てアメリカ合衆国に併合。イギリスを除くヨーロッパの国々は全て併合しEUという国にアフリカ大陸は事実上の無法地帯にロシアは特に何も変化はなく中国はアジアのほぼ全てを併合し
そして日本は海に沈んだ
大怪獣田中
大怪獣田中
# 純文学
ある朝、田中がなにか気がかりな夢から目を覚ますと、自分が住んでいるビル群に囲まれている中で1匹の巨大な怪獣に変わっているのを発見した。
夢の話
夢の話
# 純文学
募集停止中
これは僕が見た夢の話だ。
言ってみれば唯の作り話。
でも、とても美しい話だから、どうか最後まで聞いてほしい。
僕は満天の星空の下、白百合が咲き乱れる野原で目を覚ました。あたりは甘ったるい花の匂いが充満している。虫は元気に鳴いているが、周りには人っ子一人いない。
僕は野原に寝転び、しばらく星を眺めていた。星座なんかわからないから、ただ眺めてるだけ。
家出少女と星の河
家出少女と星の河
# 純文学
募集停止中
「俺が食わせてやってるんだよ!お前が家で楽してる間も、俺は汗水垂らして働いてんの!」
「はァ!?だからって浮気して良いわけ?ふざけんな!」
「だからッ、あれは浮気じゃないんだよ!遊びだって何回も言ってんだろ!!お前だって俺が居ない間、家事もしねえでパチンコ打ってんだろ! バレてないと思ってんのか!?」
「それ、はッ……べ、別に良いでしょパチンコくらい!ストレス発散してるだけで誰にも迷惑掛けてないし――」
激しい夫婦喧嘩の隅っこで、猫の人形を手に持った少女が一人、冷めた瞳で罵声の応酬を見つめていた。
少女の名前は朝比奈ルナ。月と書いてルナと読む、少し変わった名前の少女だ。ルナが見つめる先で、何度目か分からない喧嘩は、母の逃亡で幕が降りた。
父はルナに目を向けることさえせず、酒を呑み干しては布団でいびきを掻いている。
それを見つめたルナは呟いた。
「……そうだ。星を捕まえに行こう」
みんなで作ろう五十音順
みんなで作ろう五十音順
# 純文学
五十音順に文字を覚えよう!