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機械人形の話
機械人形の話
# 恋愛
くさもち
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ここではないどこか。 今ではないいつか。 荒廃した街がそこにはひろがっていた。 かつては空を切るほど高くそびえ建っていたであろうビルは、周辺の小さなビルやを潰して折れ、周囲に散乱した硝子が太陽の光を受け輝いている。 かつて小さな人間達がここで過ごしていたであろう公園は、鉄棒がさびつき、ブランコは鎖が切れて落ちている。 人間の気配は、感じることが出来ない。 遊ぶ人のいなくなったドールハウスのようだと、それは思った。 人形と家だけがあって、肝心の遊ぶ人間が居ないのだから。 崩れ朽ちた建物の周りに、鎖が切れたブランコにに、黒い花の塊がなければの話だか。 それは鎖の切れたブランコに、おそらく鎖が切れる前にブランコに乗っていたのであろう、他の者より小さな黒い花の塊の前に立つと、それは静かに祈りを捧げた。
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家出少女と星の河
家出少女と星の河
# 純文学
朔望 月
閲覧数 7308 いいね数 1 コメント数 0
募集停止中
「俺が食わせてやってるんだよ!お前が家で楽してる間も、俺は汗水垂らして働いてんの!」 「はァ!?だからって浮気して良いわけ?ふざけんな!」 「だからッ、あれは浮気じゃないんだよ!遊びだって何回も言ってんだろ!!お前だって俺が居ない間、家事もしねえでパチンコ打ってんだろ! バレてないと思ってんのか!?」 「それ、はッ……べ、別に良いでしょパチンコくらい!ストレス発散してるだけで誰にも迷惑掛けてないし――」 激しい夫婦喧嘩の隅っこで、猫の人形を手に持った少女が一人、冷めた瞳で罵声の応酬を見つめていた。 少女の名前は朝比奈ルナ。月と書いてルナと読む、少し変わった名前の少女だ。ルナが見つめる先で、何度目か分からない喧嘩は、母の逃亡で幕が降りた。 父はルナに目を向けることさえせず、酒を呑み干しては布団でいびきを掻いている。 それを見つめたルナは呟いた。 「……そうだ。星を捕まえに行こう」
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愁いを帯びたクレッシェンド
愁いを帯びたクレッシェンド
# 異世界
天音 楓花
閲覧数 5763 いいね数 2 コメント数 0
「殺すなら、さっさと殺せ。」  魔王ことミオルは言った。なんと可愛らしい名前かだろうか。それに対して勇者は、 「本当は今までの罪をつぐなうまで、痛みつけてやりたいがあいにく時間がない。」 そして僕達を囲んでいる民に向かい、 「今から死刑を執行する。そして魔王が死んだその時、ようやく平和が訪れるのだ。我らの勝利だ!」 と叫ぶとワァーという歓声が聞こえた。そしてあっさりと死んだ。流石に魔王とて首を切られては死ぬ。  さて、ここは人間族の王国。その中の見せしめのための処刑場。そこにあるのはギロチン台。そこで魔力を極限まで吸い取られ、抵抗することもなく殺された魔王ミオルであった。
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そういえば人形使いに選ばれてました。
そういえば人形使いに選ばれてました。
# 異世界
天音 楓花
閲覧数 1893 いいね数 4 コメント数 0
 「ん、んー」  そう形容し難い声を出したのは、ノビをしている寝起きの僕だ。 「あーあー、えぁっ?」 僕だよな?金縛りならぬ声縛りみたいなこと起きてないよな?念のため手や足を動かしてみる。動いた、動いたのだが全く力が入らない。そこでようやく目が覚めてきたので、目をしっかりと開けた。  そこにまず移ったのは一つのぬいぐるみだった。あまり可愛くなく、売り物にはできないレベルなので誰かの手作りだろうか?というかこんなぬいぐるみ僕は持っていない。となると、ここはどこだ?そう思い、周りを見渡す。  周りを見渡すと、僕は柵で囲まれたベッドの上で寝ている事がわかった。そして、察した。僕は今、赤ちゃんなのだと。さらに柵越しに若い男女が一緒に寝ている。お盛んなことで。十中八九親だろう。えへへ、泣き喚いてベッドから引きずり出してやろうかなぁ。  しかし、何故こうなってしまったのか?たしか……
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女の嘘
女の嘘
# ファンタジー
どどりあ
閲覧数 2908 いいね数 6 コメント数 1
『あなた。。。』 目が覚めたとき最初に目に入ったのは大粒の涙を流す女の顔。女は私に抱きつき、泣きながら『良かった。本当によかった』と言った。 女の顔はとても美しく、昔好きだった女優によく似ている。目が大きな小動物系。 女は私の妻だと名乗った。 どうやらここは病院らしい。頭を触るとミイラ男みたいに包帯でグルグルまきになっていた。
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魔法戦記 グリムサーガ
魔法戦記 グリムサーガ
# ファンタジー
ZERO
閲覧数 2358 いいね数 3 コメント数 0
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グリム暦2800年、グリム歴2800年前に八神たち一神ずつが創造主となり、八つのグリム世界を統治する世界が生まれた…… この物語はその誕生から2800年経った世界から物語が始まる── ◇ とあるグリム大星雲内 二人の創造主が話をしていた 「ゼウス、我が分け与えたグリム星雲は守れておるのか?」 「なんとか守れていますよ」 「そうか……」 二人が話をしているようだ 「お父様こそ問題等は起きていらっしゃ……」 「起きておらん」 「そうですか」 どうやらゼウスというものが父上らしきもののところに里帰りしていたようだ 「我の後釜として早く全てお前に統治して貰いたいと思っておるのでな」 「大丈夫ですよお父様、もう一人前でも……」 「ならぬ、お前は全知全能の神の称号を貰っておるのだからそれに見合う創造主にならねばならんのだ」
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妖怪探偵つちふまず
妖怪探偵つちふまず
# ミステリー
ぷにぷにぽんぺ
閲覧数 746 いいね数 1 コメント数 0
「この後、家で飲まない?」 久しぶりの再会から話が弾み、家に誘ってしまった私の一言に彼女は目をまん丸くさせた。 偶然にあった夜の道端でこんなことを言われるとは全く予想外といった反応だ。しかし、彼女は何も言わずに俯き私の手を握る。 合意を確かめ、タクシーを止めようと手を上げたその瞬間、目を爛々と光らせた男が私にぶつかって来たと同時に腹部に激痛が走った。 「きゃああああ!」 彼女の悲鳴と共に私は地面にドサリと倒れ、辺り一面を赤く染め上げる。 私は意識が朦朧としながらもはっきりと誰かの声が聞こえた。 「これで俺の役目は果たされた、次はお前の番だ」 完全に意識が途絶え、次に目を覚ますとそこには、、
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クルルの巻き戻り人生
クルルの巻き戻り人生
# ファンタジー
コラット
閲覧数 470 いいね数 1 コメント数 0
募集停止中
僕の名前は、クルル・ゼファーある侯爵家の嫡子として生を受けかなり恵まれた人生を歩んできたがある時、世界が闇に覆われ魔王たちが現れただが同時に勇者たちも現れ魔王の討伐軍が結成された。 僕はその討伐軍に参加し勇者の一人とも仲良くなれた。 戦いは、長く辛いものであったが、勝てると信じ疑わなかった。 それから5年たったが闇の軍勢の勢いは増すばかりしかもこちらの作戦がことごとく失敗し大きな被害が出るばかり。 もしかしたら内部に裏切者がいるのかもしれないと考え勇者に相談しさぁ調査を進めようとゆうところで勇者に切られた。 なぜ勇者は裏切ったんだろうか走馬灯の中思っているとあることに気が付いた。 僕は、勇者の顔や名前そして性別すらなぜか思い出せないことに・・・ だがもうどうでもいいもう意識が薄れてきた。 何もできず何もなせず僕は死んだ。 次に目が覚めた場所は、・・・
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カレーにラッキョは不要です
カレーにラッキョは不要です
# その他
N通-
閲覧数 897 いいね数 1 コメント数 0
 僕の名前は桐谷 太陽(たいよう)。健康優良児の16歳。  現在、僕のお腹はペコペコだった。それというのも、僕は運動部に入っているからだ。  今日も一日しがない球拾いをさせられて、メンタルも体力も激減している。しかし、しかしだ。僕のそんな落ち込んだ気分も家路につく頃には高揚していた。何しろ今日は金曜日。  そう、カレー曜日なのである。    自宅の玄関まで辿り着いた時に香るスパイシーな匂い。この日ばかりは残業で遅い父さんも、習い事が忙しい中学生の妹も早く帰宅する。そう、全てはカレーのために。    そして、玄関のドアを開け、より一層カレーの匂いが濃くなったとき。    戦争は始まる――。
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アダムとイヴと黒林檎
アダムとイヴと黒林檎
# その他
ピータソ
閲覧数 678 いいね数 1 コメント数 0
私はガスト・デニーズ、中世料理史を研究している。 アダムとイヴの黒林檎 この名前を聞いたことはあるだろうか? 人類社会が始まり、約千年と少しほど経った頃、世界の全てを支配した統一国家ココスナサンが建国された。 その中央には黄金砦砦と後世に語り継がれるほどに街と呼ばれるに値する巨大で豪華な宮殿が作られた。 その宮殿で建国記念日に開かれるパーティにおいて、特権階級の中でも一握りの選ばれた者のみに提供されたという料理がこれだ。 そのレシピは口伝のみによって継承されてきたという話だったが、口伝されていたのは複数あるレシピの隠し場所であったという。 私はそのレシピを求めて、あまたの本を読み、地を駆け、海を渡り、空を仰いだ。この探求は私の人生の最大の功績でもあり、汚点にもなった。 私の命が尽きる前に、この謎深い、料理の真実をここに記すとしよう。 そうだな、まずは材料から-