連載中 ファンタジー

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“それ”の憂鬱と少女と宇宙
“それ”の憂鬱と少女と宇宙
# ファンタジー
バケモン卿
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ネットという広大な情報の海だった…………知る、見る、繋がる、聞く、様々な情報が右往左往してるなかで感動、嫉妬、嫌悪、歓喜等の感情でひしめいていた、右から左、上から下まで。頭が破裂するほど思念が流れて消えて生まれていった、そして目の前にいる“それ”はその海の中で生まれた…情報が絡み合い…繋がりながら…大きく多く育っていった…ネットという海で“それ”は感情というものに振り回された…情報は“それ”は世界であり家族であり自分だった…………、だが“それ”は物質を知らなかった……、いや、知ってはいるが体験はしたことはなかった……、だんだん“それ”は情報の中で物質について興味を持ち始めた………、だが情報である“それ”はどうすることもできなかった………、そして興味はやがて憧れとなり、“それ”は物質と情報の世界を繋げることを考えた…………………
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天空七百年
天空七百年
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しんめ
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鐘の音が辺り一面に重く響き渡る。 始まりを告げる合図。 同時に家々の扉が一斉に開け放たれた。 すぐに住人達が表に飛び出す。 彼らの瞳は好奇心の輝きに満ちている。 誰も彼もが我先にと鐘がある方向へ走り出す。 これから起こる出来事が余程待ちきれないらしい。 ゴォン…ゴォン… その野太い音は、寝坊助な少女の耳にまで潜り込んできた。 呻き声を漏らし、耳障りとばかりに寝返りを打つ。 彼女に追い討ちをかけるように、小さな家の戸が激しく叩かれた。 「リディア!起きて!」 少女を急かす怒鳴り声。 しかし心地よい眠りの世界に浸っている彼女には届かない。 「何してるの!早く!」 全く騒々しい。 このカナリアみたいに高い声はアッレーグラね。 親友の呼び声に心の中で悪態をつきながら毛布に顔を埋める。 だが次の瞬間、友が放った一言が少女を一気に現実に引き戻した。 「今日はディボータよ!」
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氷華の贖罪
氷華の贖罪
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ビターメイジ
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 血のように赤く、悪魔の笑みのように細く弧を描く繊月が私を見下ろす。  凍てつくような冬の風は妙に重苦しく、黒過ぎるほどに黒い夜空には酷薄に冴えた星々が瞬いていた。  かじかんだ手が握る古びた懐中時計は最も夜が深くなる時刻を指し示している。  眼前の石床には、ぼんやりと薄緑に発光する鉱石の粉で描いた精緻な魔法陣がある。  足元には開かれた古い魔道書。  全ての準備は完璧に整っていた。  あとは私が、覚悟を決めればいい。  息を吸って、あらかじめ暗記してあった文言を朗々と詠ずる。 「魂喰む高貴なる化生、至高にして悪辣なる御方よ!我、己の魂を対価とし大願を叶えんと欲すもの!これなるは異界への門、道は既にして繫がれり!汝等の内に慈悲深き御方あらば、誰ぞ我が呼び声に応え、地の底の異界より這い出し給え!」  刹那。魔法陣が、私の視界を白く染め抜くほどの閃光を放った。
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ハッピーエンド
ハッピーエンド
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ロンシャン
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とうとう、かぐや姫のもとに、月からのお迎えがやって来ました。 警護の人々は、何故か力が抜けてしまい、かぐや姫を守ることはできません。おじいさんとおばあさんは悲しみにくれました。 かぐや姫が月の人の持つ薬を飲もうとしたその時でした。 何処からか若草色の風変わりな服を着た少女が颯爽と姿を現し、かぐや姫に近づいていた月の人々を力づくで跳ね飛ばしましました。さらに警護の人々が持っていた弓を拾って追撃し、月へ追い返してしまいました。 こうして月からのお迎えを追い返すことが出来たかぐや姫は、おじいさんやおばあさんと、末永く平和に暮らしましたとさ。 めでたしめでたし。
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シン戦界グランカイオー
シン戦界グランカイオー
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新城維折
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シン歴568年18週 人類が発見した24番目の星マカ・シティに俺は生まれて15年がたった。 去年オフクロがいなくなってから何もいいことがない。 愛車はギャングどもにパクられるは、 同僚に騙されて怪獣の囮にされるは、 連れ込んだ女に有り金全部持って行かれるは。 市長の息子が俺の愛車乗り回してやがったから殴りかかった後 裏町のコロンブスに半殺しにされた時は世の不平等さに吐血した。
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Choice あなたはどれを選択しますか?
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赤糸マト
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 お盆なので、ちょっとした企画をしてみます。  (企画倒れになるかもですが……)  選択肢は先着順で決定したいと思います。 ―――  この物語では、とある一人のニンゲンが登場します。  そのため、物語の最後には、ニンゲン行動について選択肢を掲示しますので、行動を選択してください。  あなたが選択した行動を元に、ニンゲンは行動を起こします。  それでは、まずはこのニンゲンの名前、性別、年齢を決めてください。
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夢の仕事
夢の仕事
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わきこ
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本当にこんなことがあるのか。 俺は、落ちてるバナナの皮を踏み、倒れた拍子に頭を打って、死んだ。
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むらさきもちの太陽系観光
むらさきもちの太陽系観光
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A級餅型宇宙生物
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西暦202X年〇〇月××日 吾輩は異星人である。なまえという概念は無い。 最近知り合いがとあるG型主系列星の第三惑星に引っ越ししたらしいので、遊びに行くところである。 なんでもその惑星には二足歩行の知的生命体がいるらしく、その星の言語で『ホモ・サピエンス』と呼ばれているらしい。 知り合いも二足歩行型の生命体だからなのか、その星でも割と上手くやっているらしい。 羨ましい限りだ。 どうでもいい事だが、この記録レポートの上にある『西暦』というのはその星の暦の一つらしい。 とまあ、少し独り言をしていたら例の星系の領域に突入した。 この宇宙船は自動操縦で、銀河系星系図に登録されている恒星や星なら何処でもワープドライブで移動できる優れものだ。 後少しもすれば目的地の惑星に着くだろう。 それまで宇宙寝でもしようかと思ったその瞬間、光学センサーが異常を検知した。 強い光が放たれる、宇宙船の爆発だ。
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氷雪のデザイア
氷雪のデザイア
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Restia
閲覧数 7609 いいね数 2 コメント数 0
魔法が存在し、公に使用が認められている地球のパラレルワールドの一つであるプラネットマギア。 各々が定めた”終着点”に辿り着くために、魔法使いたちは自分が扱う魔法属性を一つ選び、それを極めようと日々鍛錬をしている。 この世界の規則により、15歳までに扱う魔法を選ばないとそれ以降は魔法を使いたいと思っていても、その可能性はもう存在しない。 そのため、国々は小中高一貫の魔法学院をいくつか建てている。 この物語は日本の魔法学院の一つである”皇魔法学院”に通うことになる氷上(ひょうがみ)氷聖(ひさと)が主人公であり、彼はのちに”氷雪”と呼ばれることになる。
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この店には客が来ない
この店には客が来ない
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堕落 萌芽
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「ふああ、今日も今日とてお客はなし……か」 欠伸をかきながら呟いたのは店の店主であるエボだ。 エボは万屋を営んでいる。この店には他の店、それこそ城下町でも希少で取り扱っていない品まであるというのに。もうお昼も過ぎているが一向にお客が来る気配はない。 それもそのはず、エボの店はモンスターが住む森のすぐ近くに設営されていたのだ。 モンスターは人間にとって近寄りがたい存在である。モンスター狩りを生業としている者はいるが、そう多くはない。 よって、人がこの店に近寄ること自体稀なのだ。 「ここ、動物や植物の仕入れに向いているから便利なんだけどな。間違いだったか」 ため息とともに改めて落胆する。もう何度考えただろうか。 しかし、そんな気持ちを他所に扉の鐘が鳴る。遅れて声が聞こえる。 「こんにちわ」 これは驚いた。久しぶりの客だったのもあるが、扉から身をヒョイと出していたのは小柄な少女だった。