むらさきもちの太陽系観光

西暦202X年〇〇月××日
吾輩は異星人である。なまえという概念は無い。
最近知り合いがとあるG型主系列星の第三惑星に引っ越ししたらしいので、遊びに行くところである。
なんでもその惑星には二足歩行の知的生命体がいるらしく、その星の言語で『ホモ・サピエンス』と呼ばれているらしい。
知り合いも二足歩行型の生命体だからなのか、その星でも割と上手くやっているらしい。
羨ましい限りだ。

どうでもいい事だが、この記録レポートの上にある『西暦』というのはその星の暦の一つらしい。

とまあ、少し独り言をしていたら例の星系の領域に突入した。
この宇宙船は自動操縦で、銀河系星系図に登録されている恒星や星なら何処でもワープドライブで移動できる優れものだ。
後少しもすれば目的地の惑星に着くだろう。

それまで宇宙寝でもしようかと思ったその瞬間、光学センサーが異常を検知した。
強い光が放たれる、宇宙船の爆発だ。


未確認の宇宙船の残骸だ...材質から考えると円盤型の宇宙船だろう...中の人は無事だろうか 
一刻も早く救助しなければ。
生体センサーを起動して確かめてみよう
...よかった、まだ生きてる
宇宙船のナビによると、近くにある地球の衛星に最先端の宇宙病院があるらしいので、そこに連れていこう。
それにしてもこの子、気のせいかはわからないが知り合いに似てるような...

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