西暦202X年〇〇月××日
吾輩は異星人である。なまえという概念は無い。
最近知り合いがとあるG型主系列星の第三惑星に引っ越ししたらしいので、遊びに行くところである。
なんでもその惑星には二足歩行の知的生命体がいるらしく、その星の言語で『ホモ・サピエンス』と呼ばれているらしい。
知り合いも二足歩行型の生命体だからなのか、その星でも割と上手くやっているらしい。
羨ましい限りだ。
どうでもいい事だが、この記録レポートの上にある『西暦』というのはその星の暦の一つらしい。
とまあ、少し独り言をしていたら例の星系の領域に突入した。
この宇宙船は自動操縦で、銀河系星系図に登録されている恒星や星なら何処でもワープドライブで移動できる優れものだ。
後少しもすれば目的地の惑星に着くだろう。
それまで宇宙寝でもしようかと思ったその瞬間、光学センサーが異常を検知した。
強い光が放たれる、宇宙船の爆発だ。