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粋果

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目安箱
目安箱
# その他
BooKHackers運営者
閲覧数 1.4万 いいね数 3 コメント数 3
募集数 0/1
BooKHackersをご利用いただき誠にありがとうございます。 BooKHackers運営者です。 私たちはBooKHackersを常にもっと良いものにしたいと考え日々、修正や機能の追加等を行っていますが、まだまだサービスをもっと便利にできると考えています。 しかし、非常に少数で運営を行っているため”知恵”が足りません。 そこで、より良いサービスにするためにユーザーの皆様のお知恵をお借りしたいと考え、この”目安箱”を作成させていただきました。 どんな些細なご意見でも構いませんので、現状のサービスの状態にご要望がございましたら通常の物語と同様に「続き」の投稿画面からご意見の投稿をお願いいたします。 頂戴したご意見の全てを実現することは難しいかもしれませんが、精一杯努力させていただきますので何卒ご意見を頂戴できると幸いです。 よろしくお願いいたします。 BooKHackers運営者
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窓際一番後ろの席
窓際一番後ろの席
# ホラー
堀 真潮
閲覧数 6545 いいね数 16 コメント数 2
 窓際の一番後ろの席、そこにカヤノさんが座っている。  先月、突然亡くなったカヤノさんだ。  元々持病があったのだと、その時初めて知った。  カヤノさんは、生前の姿そのままで花の飾られた机に静かに座っている。  本当は生きているんじゃないかと思う事もあるけれど、彼女の横顔を透かして揺れるカーテンが見えたりすると「ああ、やっぱり死んでるんだな」と思う。  退屈な午後の授業、眠りを誘う先生の声を聴きながら、廊下側二列目一番後ろの席から、僕はカヤノさんを眺める。  カヤノさんが現れるのは授業中だけ。見えているのは僕だけらしい。  らしいというのは、見えていない振りをしている人がいるかも知れないからだ。  僕と同じように。    そして、カヤノさんは、ある人をじっと見ている。  窓際から二列目、前から二番目の席。  口元に微かな笑みを浮かべて、そこに座る人の背中をずっと見つめている。
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五月に死ぬ魔女
五月に死ぬ魔女
# その他
綾里けいし
閲覧数 44.1万 いいね数 80 コメント数 8
 ―――魔女は五月に死ぬ。  ―――だが、五月以外には決して死なない  そう、『何があろうとも』  三日月街には魔女がいる。  それは都市伝説の一つだ。  彼女達は五月に産まれてくる。そして五月に死ぬのだ。逆を言うのならば五月以外には決して死なない。交通事故に遭おうとも飛び降りようとも首を吊ろうとも病にかかろうとも、その命は続く。だが、五月にはただの人間と同じように死んでしまう。  それ以外、人と魔女に大きな差はない。  そう、語られている。  だが、光川圭の知る魔女はただの人間とは異なった。  彼女はとびきりの美人で不吉な人物だ。血を好み、悲劇を嗤う。不思議な力を持つのだとも自称している。それが本当か嘘かはわからない。  真偽を知ろうとも圭は思わなかった。そもそも永久子が本当に魔女なのかどうかも確かではない。確かに永久子は常人とは違って見えるものの圭はそう疑っていた。  ――今までは
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船の娘
船の娘
# ショート×2
堀 真潮
閲覧数 7438 いいね数 8 コメント数 3
 私は船で生まれた。  両親は、小さな宇宙船で他の星を回って、地球で仕入れた細々とした物を売る星間行商人で、宇宙船が私の家だった。  幼い頃の私は、この生活が嫌ではなかった。  いろいろな星を巡って珍しい物を見るのが楽しかったし、どの星の子供ともすぐに仲良くなれた。  宇宙中に友達がいた。  おかしいと気付いたのは、久しぶりに地球の友達に会った時だ。  以前は二人とも同じくらいの背格好で、好きな物も同じで、一緒に駆け回る事ができた。  いまや彼女は女性で、私だけが少女のまま。  踵の高い靴を履いた彼女は、もう理由なく走ったりしない。   「どうして?」  私は両親に聞いた。  星間航行は光速に近い速度で移動する。そのため、地上よりも時間の進みが遅いのだと彼らは言った。  突き付けられた残酷な現実に私は泣いた。 「皆と一緒に大人にはなれないの?」  私が聞くと、両親は静かに微笑んだ。