俺達の恋

男子高校生の俺の恋人は男子高校生。

「陽介おはよう。」
と俺に挨拶してくるこいつは幼なじみの新島翔(にいじまかける)だ。
家が隣同士で生まれた時からの付き合いだ。
「翔おはよう、今日お前数学で当てられるぜ。」
「大丈夫大丈夫。予習はバッチリだぜ。」
そうドヤ顔で翔は言っていた。こいつは成績優秀スポーツ万能のイケメン野郎だから羨ましい限りだ。
「さて学校に向かいますか!」
俺達の通う学校は私立喜多山高等学校と言う高校で愛知県の中でそこそこ上位に入る学校だ。
ちなみに俺達は1年生だ。
学校までは電車に乗って行く必要があり駅まで歩いていた。
「なぁ陽介、あの噂知ってるか?」
と翔がそう問いかけてくる。
「あの噂?」
全く分からないから素直に翔に聞いてみる。
「隣のクラスの松山と川崎が付き合っているって噂だ。男同士のカップルなんじゃないかと学校中で噂になってるんだぜ。」
そうだったのか、全く知らなかった。
松山と川崎と言ったらイケメンコンビで有名な2人だ。
「そうだったのか、でもいいんじゃね?アイツらが幸せならさ。」
これは本音だ。幸せは自分達が決めることだからな。
「まぁそうだよな。俺達がとやかく言う必要はねぇよな。」
「それより駅に着いたぜ。」
こういう会話をしていたら最寄りの駅に着いた。

地下に降りて改札を通りホームに降りて電車を待つ。
「それにしても地下鉄上飯田線はいつになったら延伸するんかな…。これで栄とか行けたら便利なんだけどな。」
と翔が呟いていた。
「だよな、学校に行くにも平安通で乗り換えて、大曽根で乗り換えてだからちょっと不便だよな。」と同意しておいた。
そして電車に乗り込むとやはり時間も時間だけあって通勤通学の人でいっぱいだった。
そして乗り換え2回して学校の最寄りの駅に着いた。
そこからはまた徒歩だ。
「陽介、翔、おはよう!」
と電車を降りると声をかけられた。
「正孝一緒の電車だったのか!気づかなかったぜ。」
「まぁ俺は1番後ろの車両に居たしな!」
と俺と翔の友人、夏川正孝と一緒に学校まで歩く事になり他愛もない会話をしているとすぐに校門が見えてきた。
「陽介、翔、お前ら数学の課題やってきたか?」と正孝が聞いてきた。
「「あぁ、バッチリだ。」」
と俺と翔は同時に言ったら正孝に笑われた。
「お前らハモるとかどんだけだよ。」
と大笑いした正孝を無視して教室に入る。

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