フォントルナー町の閉鎖的殺人事件
毎日いつも起きて、朝飯食べて、着替えて、そして署で
オフィスに座り
窓を眺める。
小鳥が毎日飽きもせず同じような声で鳴き
車が毎日同じように通っていく
リピートしてる退屈な騒音が聞こえてくる
この町、フォントルナー町はいつも通り平和。
毎日毎日同じようなことの繰り返し。
そしていつも通り私はオフィスで暇つぶし。
さっきからこんなこと言ってるが別にこの退屈すぎる毎日は嫌いというわけでもない。だが何か…もっとこう、何かが…
まぁ生活に特に不自由はないし退屈なのも平和だからだし文句はない…ないのだが……
神よすこしは退屈紛らわせる何かをあたえt
バタン!!
K「部長!!大事件です!!!!!」
どうやら嬉しいことに神は私に退屈させてくれないみたいだ
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B「いつも言っているはずだが、K。警官が慌てている姿を市民が見たらどう思うか、少しは考えるんだ、と」
私の窘めるような口調にバツの悪い顔をするKだったが、私の口元がどことなく持ち上がっていたのに気付いたらしい。
K「部長も笑ってるじゃないですか、不謹慎っすよ、冷血漢!!」
とは言うが、持ち前の才能をいかんなく発揮できる仕事があるとはすばらしいことだ。
それが他人の不幸の上に成り立つとしても、ね。
朝から晩まで警邏と称して街中を駆け回って、大概の揉め事なら伝家の宝刀「喧嘩両成敗」でいつも片づけているKが慌てているということは、一筋縄でいかない事件が舞い込んできたに違いない。
B「まあまあ、紅茶でも飲みながら話を聞かせてくれ」
K「暢気に構えてらんないですよ、殺されたのは署長ですから」
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