いつもの場所のはず
「いつもの場所だよね。」
悠太が驚いた声で言った。俺も同じ事を思った。一緒にいた友だち全員思ったと思う。いつも集まって放課後の時間を潰している場所、自然に集まっていつも騒いでいる場所。
「なんか怖くないか。」
「いつからこんなになんたんだよ。」
「まるで別の場所みたいだな。」
何も考えられずみんな黙ってしまう。俺を含めて、昨日までとは別の姿の場所に戸惑いを隠せてないのだろう。
後で俺も気づいたのだが、この変化が始まりにすぎないことをこの時点では誰も知らなかったのである。
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