「ん~~~~!おいC~~~!」
宇宙に浮かぶ衛星…月。
地球からは見ることのできない、裏ッ側のとある場所。一”匹”の宇宙人がうさ耳をパタつかせながら、黄色いパッケージのアイスを1匙食べていた。
「やっぱ地球のアイスで一番おいしいのはこれだわぁ…。すっぱくてしゃりしゃりの、地球の果実の輪切りがのってるヤツ!
凍っている食べ物は宇宙人の体に毒だとはわかっていても、やめらんないんだよねぇ~…」
もうひとすくいした、スプーンの上をうっとりと眺めて、はぐっと大きな口でそれを味わう。瞬間。キーンとした頭痛が宇宙人を襲い、顔をしかめる。
宇宙人にとって、冷たいアイスは天敵なのである。一度に摂取しても良いとされているのは、たった2口だけ…
それでも…その味は、格別だった。
「もう一口だけ…食べちゃってもいいかな…?」
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星河テフ( @Hoshi_Tefu)が主人公のリレー小説です。